タックル

2025/03/14(金)

渓流の解禁当初、鱒釣りのコツを釣り方別に紹介します。

  1. ミャク釣り・テンカラ(エサ釣り・毛鉤釣り)

◎ ミャク釣り(エサ)
解禁直後の鱒はプレッシャーが低く、エサに対する警戒心も薄いため、よりナチュラルな流し込みを意識すると釣果が伸びると思います。
・ハリスを極力細く(0.3~0.6号)し、違和感なくエサを流す。
・ガン玉はできるだけ小さく(G6~G8)し、流れに馴染ませる。
・タナを細かく調整し、魚がエサを拾いやすい層に合わせる。
・瀬の石裏・泡の切れ目・流れのヨレなど、エサが自然に漂うポイントを重点的に狙う。

◎ テンカラ(毛鉤)
解禁初期は水温が低いため、ドライよりもソフトハックル系のウェット毛鉤や逆引きテンカラが有効。
・流れを横切るようにキャストし、ラインテンションを保つ。
・ゆるいトゥイッチを入れて誘う(無理に動かしすぎない)。
・ストラクチャー(岩・倒木・淵のエッジ)を重点的に攻める。
・流速の変化がある場所では、流れの境目に沿ってナチュラルドリフト。

  1. ルアーフィッシング(ミノーイング・スプーン)

◎ ミノーイング(ディープシンキング)
解禁初期の鱒は、流れが緩やかで水深のあるエリアに定位する傾向があるため、ミノーはディープシンキング系(5~7g)で深場をしっかり探る。

・瀬の脇、流れ込みのヨレ、ボトムのえぐれをタイトに攻める。
・アップクロスでキャストし、ナチュラルドリフト後のスライドアクションを意識。
・ジャーク&ポーズを組み合わせ、間を入れることで食わせのタイミングを作る。
・小型ミノー(45~60mm)を選び、スレた魚にもアプローチ。

おすすめミノー
・カーディフ リフレイン 50HS
・D-コンタクト 50/63
・D-インサイト 53

◎ スプーン(メタルバイブ的な攻め)
解禁初期の低水温期はスローな展開が重要。特にスプーンのボトムバンプ&スイングメソッドが効く。

・フォールで食わせるため、ティップを軽くあおり、リフト&フォールを意識。
・流心よりもサイドを狙い、自然に流れるスプーンの動きを演出。
・濁りがある場合は金系カラー、クリアな水質ではナチュラルカラーを選択。
・流れの変化が出るスポットを中心に、微細なシェイクを加えながらトレース。

おすすめスプーン
・バックス 3.8g
・MIU 4.2g
・プレッソ ダブルクラッチ 48S

  1. フライフィッシング(ウェット・ストリーマー)

◎ ニンフ(インジケーターニンフ・ユーロニンフ)

ウェイト入りニンフ(ヘアーズイヤー、フェザントテイル)を使用。
ユーロニンフィングではリーダーを短め(2m前後)にし、タイトなコントロールを意識。
水温が低いので、ボトム付近をじっくりトレースするのがコツ。

◎ ストリーマー(シンキングライン使用)

マドラーミノー、ウーリーバガーを流芯脇に流し込む。
流れのヨレでスイングさせ、ナチュラルに漂わせる。
ボトム付近をスローリトリーブし、低活性の魚にアプローチ。

おすすめフライ
・ヘアーズイヤーニンフ #14~#16(重め)
・ウーリーバッガー(オリーブ・ブラウン) #8~#10
・ソフトハックル(パートリッジ&オレンジ) #12~#14

  1. 解禁当初の環境適応と戦略

水温と活性の関係
水温が4~8度程度なので低活性 → ボトム主体の釣り。
水温が10度以上なら活性上昇 → ミドルレンジ&表層も視野。

解禁当初の魚の動き
放流魚 → 流れの緩い場所に溜まりやすい。
ネイティブ → 流心脇・ストラクチャーの影に潜むことが多い。

釣り場の選定
・朝は深場(冷え込みで魚が底に溜まる)
・日中は瀬&流れ込み(水温上昇で活性が上がる)

まとめ

解禁当初は魚のプレッシャーが低いが、水温が低く活性が上がりにくいので、スローな釣り&ナチュラルなプレゼンテーションが鍵。
・ミャク釣り&テンカラ → 細ハリス&ナチュラルな流し
・ミノーイング → アップクロス+ドリフト&スライド
・スプーニング → ボトムバンプ&フォール
・フライ → ニンフ&ストリーマーでじっくり探る

解禁直後は魚の反応をしっかり観察し、パターンを見極めることが最重要。経験を活かして、最適なアプローチを試してみてください!

2025/02/03(月)

県内の一般河川解禁まであと1ヶ月ですね。タックル等の準備はOKですか?
さて、今回は日光の渓流ルアー釣りに適したオススメのスピニングリールをいくつか紹介します。
私のリール選びのポイントは、軽量でコンパクトなもの(1000番~2000番)、ドラグが滑らかなもの、巻き心地がスムーズなものです。

オススメのスピニングリール

  1. シマノ ナスキー(NASCI) 1000 / C2000S
    ✅ 価格帯:約8,000~12,000円
    ✅ 特徴:HAGANEギア搭載で耐久性が高くコアプロテクトで防水性向上、シマノらしい滑らかな巻き心地でドラグ性能も高い。
  2. シマノ アルテグラ(ULTEGRA) 1000 / C2000S
    ✅ 価格帯:約12,000~15,000円
    ✅ 特徴:マイクロモジュールギアⅡ&HAGANEギア搭載で巻き心地抜群で軽量ボディ。
  3. ダイワ レガリス(LEGALIS) LT 1000 / 2000S
    ✅ 価格帯:約8,000~11,000円
    ✅ 特徴:軽量&高剛性のボディで軽くて強い。ATD搭載で滑らかなドラグ性能。エアローターで巻き始めが軽い。
  4. ダイワ フリームス(FREAMS) LT 1000 / 2000S
    ✅ 価格帯:約12,000~16,000円
    ✅ 特徴:マグシールド搭載で防水&耐久性UP。ATDドラグでスムーズな魚とのやり取り。軽量&剛性バランスが良い
  5. アブガルシア ロキサーニ(ROXANI) 1000S
    ✅ 価格帯:約9,000~13,000円
    ✅ 特徴:超軽量ボディー。高精度ギアで巻き心地が良い。軽量ルアーにも対応可能なドラグ性能。

まとめ
コスパ重視なら → シマノ ナスキー or ダイワ レガリス
性能重視なら → シマノ アルテグラ or ダイワ フリームス
軽量特化なら → アブガルシア ロキサーニ
このあたりを選べば、渓流のルアー釣りを快適に楽しめると思います!

写真は23LEGALIS(LT1000SとLT2000S-XH)。サイズ比較のミノーは5cm。

ラインはPE0.6号+リーダーはナイロン0.8。糸巻き量ですがスプールに90%以内程度に巻くとトラブルが少なくなります。

2024/12/21(土)

テレスコピック(telescopic)ロッドは、携帯性を重視した釣り竿の一種で、複数のセクションが望遠鏡のように伸縮する構造を持っています。この特徴により、使用しないときは短く縮めてコンパクトに収納でき、持ち運びが非常に便利です。以下に詳しく説明します:


特徴

  1. 伸縮式構造
    テレスコピックロッドは、複数のセクションがスライドするようにデザインされています。使用時にはセクションを引き出してロッドを伸ばし、収納時にはセクションを順番に押し込んで短くします。
  2. 携帯性
    縮めた状態では非常にコンパクトで、バックパックや車のトランクに簡単に収納できます。旅行やハイキング、キャンプといったアウトドア活動にも最適です。
  3. 軽量設計
    多くのモデルはカーボンファイバーやグラスファイバーで作られており、軽量で扱いやすいです。
  4. 多用途性
    淡水釣り(バス、トラウトなど)から海釣り(小型魚や中型魚)まで幅広く対応するモデルがあり、初心者から経験者まで使用できます。

メリット

  • コンパクト性:従来の2ピースや3ピースロッドよりも短くなるため、持ち運びが簡単。
  • セットアップの速さ:伸ばすだけで使用可能で、準備が迅速。
  • 多様な用途:手軽に持ち運べるため、出先での急な釣りにも対応。

デメリット

  • 強度の制限:セクションの接続部分が多いため、従来の一体型ロッドに比べて強度が劣ることがあります。
  • 感度の低下:セクションが多い分、魚のアタリを感じる感度が若干落ちる場合があります。
  • メンテナンスの必要性:セクションの内部に砂や塩分が入り込むと、伸縮がスムーズでなくなる可能性があります。

選び方のポイント

  1. 使用目的に合った長さと硬さ
    ターゲットの魚種や釣り場に応じて、適切なロッドを選びましょう。
  2. 材質
    カーボン製は軽量で感度が高く、グラスファイバー製は耐久性が高いです。
  3. 信頼できるブランド
    ダイワ、シマノ、アブガルシアなどの有名ブランドは品質が安定しています。

おすすめの使用シーン

  • トラベルフィッシング:旅行中に軽量で持ち運びやすい。
  • 急な釣行:車やバッグに常備しておき、気軽に釣りを楽しめる。
  • 初心者向け:手軽に始められるため、入門用としても人気。

テレスコピックロッドは、便利さを追求する現代の釣り人にとって非常に魅力的な選択肢です。用途や好みに合わせて最適なモデルを選ぶと、釣りがさらに楽しくなるでしょう!

写真は5f〜6fのテレスコロッド。*サイズの参考のため一番下のロッドに2000番のセルテートをセットしました。

2024/12/16(月)

 12月も中旬です。11月に丸沼釣行を予定していましたが中々都合が付かず結局行けませんでした。東古屋湖や管釣りはまだ釣行可能ですが、今シーズンの釣りは略終了となってしまいました!
 オフシーズンは来シーズンの事を考えながらタックルのメンテやリールのライン交換等、楽しみは色々ありますね。来シーズンの準備・・、安めなルアータックルを数セット購入してみました。ロッドは5.2f〜7.4fのULのテレスコを数本、リールはスピニングで1000番〜3000番です。源流から湖までカバーできる感じです。
 タックルを触っていると妄想が大きくなりすぎるので、たまに近所のフィールドへ行って魚を見てくると落ち着きますね。霧降川の滝下へ降りて静かに沢へ近づけば岩魚ウォッチングができるかもしれません。しかも今は観光客もいないので静かに観察できそうです!

2022/02/05(土)

こんばんは。
2月ですね!  なので・・・栃木県内の一般河川解禁まであと1ヶ月となりました。日光は1ヶ月遅れですが・・・
で・・、解禁に向けてタックルの準備をしていたら、超古いダックルボックスが出てきました。たしか「UMCO/アムコ」というブランドでアルミ製のボックスです。当時(40年以上前)はこれしかなかったので、高額でしたが・・学生だったので・・アルバイトして買った想い出があります。

UMCO 850 A

タックルボックスの中身は古いへドンのタイガーやウッド製のフラットフィシュルブレックスABUのハイロー等のオールドルアーが入ってます。そう言えばハイローってリップの角度調整ができるんですよね!アイデア満載のルアーフッィシング創世記でした・・ まぁ、、それよりも、タックルボックスに貼ってある当時のステッカーがなんかカッコいい感じです。下の写真、DARDEVLES(ダーデブル)のステッカー、カッコいいですねぇ〜

で、何と言っても43年前中禅寺湖特別解禁のステッカーが超いいですね!このステッカー、実は特別解禁の釣券なんです。当時、特別解禁は一般解禁前の3月20日と3月21日に開催していました。たしか菖蒲ケ浜スキー場(今はありません!)の駐車場で特別解禁前日から夜中じゅう販売してて、そこで釣券(ステッカー)買って、そのステッカーをフィッシングベストに貼ったりしてました。で、夜中の2時頃、目的の千手ケ浜へ車で行くわけですが、夜中に渋滞してて当時もたいへんでした。今は進入禁止となっていますが、当時は手前の千手ケ原に大学の保養施設である大学村なんかもありました!

1979年の特別解禁の釣券ステッカー。

当時の中禅寺湖は今より釣れませんでした。岸釣の一般解禁ではボーズが普通で、特別解禁でもブラウンが4〜5匹という感じでした。ヒメマスは現在より、よく釣れていて、岸からでもドン深ポイントならスプーンでよくヒットしました。レイクトラウトはレッドコアで生き餌を沈めて狙います。もしヒットしてキャッチできると新聞に出るほど、釣るのが難しい魚でした。

さて、今シーズンの中禅寺湖ですが現在は満水です。このまま春が来て水温が上昇すれば素晴らしい解禁になりそうです。楽しみですね!

2021/05/22(土)

こんばんは。
 梅雨っぽいですね・・。
このまま梅雨へ突入ですかね!もう少し後がいいですが・・
でも低水温のまま水量が増えて、釣りにはいいですね。

 さて、三依方面の岩魚・山女魚の情報です。


日光市三依地区にあるテンカラ専用区へ行ってきました!:Charr さま


ライズが多く、ドライフライテンカラでは大型のヤマメが毛鉤をくわえる瞬間を目の前で見ることができました!
自然観察や写真を楽しみながら3時間でイワナ・ヤマメが8尾ほど釣れました。もちろん、専用区では優しくリリースです。年券または日釣り券だけで、このテンカラ専用区が利用できるなんてコスパ高すぎです!

見通川イワナ
見通川ヤマメ

ちなみに今回は、ロッドビルダーのフジツカ氏に作製していただいた竹竿を使用しました。27㎝のヤマメも難なくとり込むことができ、竹の強さと作成者の技術に感心いたしました。

この六角バンブーテンカラロッド、超カッコいいですね!

帰りは、テンカラ専用区の近くにある“食事処つちや”でお昼ご飯。モチっとした手打ち麺とニンニクが隠し味のタンメンは、疲れた体に染みわたりました。とても素敵な時間を過ごすことができました。専用区を含め、川を管理している漁協の方々に感謝です!

食事処つちやの「タンメン」が旨い!

食事処つちや」は→ここです!

2020/07/07(火)

こんにちは。本日は七夕ですね。私の知り合いに「七夕には大岩魚がヒットする伝説」で銀山湖へ通ってた釣り師がいましたが、最近はどうでしょうかね?

さて、鱒研bbsの情報を2つ・・・


4年ぶりに岩魚が… by 自然倶楽部 さま


鱒研さん、こんにちは(^_^)
昨日の定期放流に行きまして4年ぶりに岩魚が釣れました!
写真が下手ですみませんm(__)m

鱒研大谷川本流に生息するニッコウイワナが減少しています。以前は今市地区にも沢山いましたが、今は殆ど見なくなりました。環境の変化でしょうか?

写真が下手!・・いえいえアングルとトリミング・・お見事であります。カッコいい!


黒川のヤマメ…by 逆毛 さま


7月2日に黒川(南小来川)で21cmのヤマメをゲット!
釣り始めたのは14時だというのに18時に帰るまで5匹ヒット。
川は6月下旬に降った雨で増水していましたが、シンキングミノーで1匹…
渋いのでARスピナーに変えたら一気に食い始めてガツンと。
久々に20cm代を釣り上げて舞い上がってしまいました。
(次はベイトフィネスで小来川地区の沢でイワナを釣りたいけど場所がよく分からない)

黒川ヤマメ:逆毛 さま

ヒレピンのキレイなヤマメですね。黒川もよく釣れてるようですね。そう言えば、数年前ころからベイトタックルの釣り師を見かけるようになりました。もちろんバス釣りではなく渓流用のベイトシステムです。タックルの調整も必要らしいですが、慣れるとハマるようです。私の知り合いも2人、ベイトフィネスの釣り師がいます。

こんにちは。

いいシーズンですね・・自然の生き物達の活動が活発な時期・・鱒釣りのベストシーズン突入であります。天気予報では梅雨入りが早そうですね。

ところで、鱒釣り師には超有名な「日光鱒釣紳士物語」という本はご存じだと思います。私も何度となく読んだ本ですがいつの間にか販売中止になっていました!本日5/25現在、アマゾンで状態の良い本は64,800円で売ってます!


なぜ、日光がフライフィッシングの聖地といわれるのか—その理由がここにある。およそ100年前、日光中禅寺湖と湯川に始まった日本のフライフィッシング。その地を舞台に華々しい交流を繰り広げた当時の華族や政財界の重鎮、駐日外交官。本書は日光を愛し、鱒釣りに燃えた紳士たちの物語である。
目次

第1章 中禅寺湖に鱒を放す(中禅寺湖の黎明期;内地旅行の解禁 ほか)
第2章 トーマス・グラバー、奥日光で鱒釣りを始める(青年グラバーの躍進;グラバーの破産 ほか)
第3章 東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部の誕生(日本の近代化に貢献したハンター家;ハンス・ハンター ほか)
第4章 失われた釣師の楽園(範多農園別荘;第二次世界大戦始まる ほか)
「BOOKデータベース」 より


要するに「日本の西洋式鱒釣りの歴史とは、すなわち日光の鱒釣りのことである。」 というような内容になります。中禅寺湖に初めて大谷川のイワナを放流したのが明治初期とも書かれています。それまでは魚がいなかった湖だったようです。「東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部」のクラブハウスだった西六番別荘が火事なった後の焼けこげた柱に残るマントルピースの写真も載っている。

昨日、知り合いに超古いフライロッドとリールをいただいた! 日光鱒釣紳士物語に出てきそうなオールドタックルです。使用するよりコレクションとして眺めていた方がよさそうな雰囲気。六角のバンブー製でラインが#2-#3 長さ5.4f 英国製らしい。ロッドにSnorky's Englandと記載がある。

リールには#2位のFラインが巻いてありブランド名は不明。ラチェット音も昔っぽい音で中々の雰囲気あるリール、湯川へ持っていきたくなる。

まぁ、いずれにせよ・・よい時代だったんですね・・・