・東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部と日光の関係
- 歴史的背景:
- 東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部(前身は丸沼鱒釣会)は、大正14年(1925年)にハンス・ハンターらにより設立されたとされています。当時、湯川にブルックトラウトを放流したのがトーマス・グラバーで、その後グラバーの別荘をハンター氏が買い取りそこを倶楽部ハウスとしました。この倶楽部は日本初の本格的な釣りクラブであり、外国人居留者や日本の上流階級の間で人気がありました。東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部の設立により、中禅寺湖は本格的な釣り場としての地位を確立しました。
- 中禅寺湖の開発:
- 東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部は中禅寺湖において、トラウトフィッシング(鱒釣り)を推奨し、そのためのインフラ整備や魚の放流などの活動を行いました。これにより、中禅寺湖は鱒釣りの名所として発展してきました。
- 釣り文化の普及:
- 東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部を通じて、中禅寺湖での釣りが国内外に広まり、多くの釣り愛好家が訪れるようになりました。特に、外国人の釣り愛好家が多く訪れたことで、日光は国際的にも知られる釣りの名所となりました。
- 釣り技術と知識の伝播:
- 東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部のメンバーは高い釣り技術と知識を持っており、これが地元の釣り人にも伝わりました。結果として、日光地域全体で釣りの技術が向上し、より多くの人々が釣りを楽しむようになりました。
- 観光資源としての発展:
- 東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部の存在と活動は、中禅寺湖だけでなく、日光全体の観光資源としての価値を高めました。釣りを楽しむために訪れる観光客が増加し、地域経済にも寄与しました。
大島久治氏とトーマス・グラバー氏
・日光市が鱒釣りの聖地とされる理由はいくつかあります
- 豊富な釣り場:
- 日光市周辺には中禅寺湖、湯川、丸沼など、鱒釣りが楽しめる多くの釣り場があります。これらの水域は自然豊かで、美しい風景の中で釣りを楽しむことができます。
- 魚の種類と数量:
- 日光市の湖や川には、ニッコウイワナ、ヤマメ、ニジマス、本マス、ヒメマス、ブルックトラウト、レイクトラウトなどの鱒が豊富に生息しています。特に中禅寺湖は、大型のレイクトラウトが釣れることで有名です。
- 歴史と文化:
- 日光市は古くから鱒釣りが盛んな地域であり、釣り文化が根付いています。地元の人々や観光客にとって、鱒釣りは長年にわたる伝統的なレジャーとなっています。
- アクセスの良さ:
- 東京からのアクセスが比較的良く、日帰りや週末の旅行先としても人気があります。そのため、多くの釣り愛好家が訪れやすい場所となっています。
- 釣りイベントとガイドサービス:
- 日光市では釣り大会やイベントが定期的に開催されており、釣りガイドや釣りツアーのサービスも充実しています。初心者から上級者まで楽しめる環境が整っています。
これらの要因が組み合わさり、日光(奥日光)は鱒釣りの聖地として広く認知されています。
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